もうショップスタッフと会話を合わさなくても大丈夫!スーツの部位の名称[ジャケット編]

皆さんは、ジャケットを新調されるとき、既製品を選びますか?それともオーダー、セミオーダーをされますか?どちらにしても、一度購入すると失敗しても簡単に手放すことができないアイテムなので、購入される前はショップスタッフに相談されることも少なくないと思います。
知識の豊富なスタッフさんは、あらゆる事柄を教えてくれますがそもそも部位の名称がわからず、一体どの部分の話をしてくれているんだろう?話の流れで聞くに聞けないな。。なんて場面も出てくるのではないでしょうか。
そこで今回は、ジャケットの名称の一部をご紹介してみたいと思います。

目次

■カラーとラペルの違いとは?

ブートニエールを挿すボタンホールがあるスーツの衿。
じつは、スーツの衿は上衿と下衿では部位の名前が違うことをご存知ですか。スーツの衿は「ゴージライン」と呼ばれる衿の縫い合わせラインを境に上部分を「カラー」、下部分を「ラペル」と呼びます。ちなみに、ブートニエールを挿すボタンホールはラペルにあることから、別名「ラペルホール」とも呼ばれています。

■[シーン別]カラーとラペルの選び方

スーツの衿はゴージラインを境にカラーとラペルの2つの部位に分けられます。カラーもラペルはスーツごとにデザインは同じでも時代の流れと共に幅の長さやかたちが少しずつ違うため、TPOに合わせて衿も変化させることが大切です。例えば、ひし形の衿が特徴の「ノッチド・ラペル」は現代のビジネスシーンの定番衿となっており、下衿の先端が上に向いている「ピークド・ラペル」はドレッシーな印象をまわりに与えることができるため、フォーマルシーンに最適な衿となっています。

 

 
 
 
 
 
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ノッチド・ラペル














ピークド・ラペル

■スーツの後ろ見頃の裾にあるスリットの名称は?

スーツのジャケットには、後ろ見頃にスリットが入っています。このスリットのことを「ベント」と呼びます。
ベントの主な役割は、ジャケットの着心地や動きやすさをアップさせることであり、後ろ見頃の中心部分にスリッドが入っているものを「センターベント」、スーツの後ろ見頃の両サイドにスリッドがあるものを「サイドベンツ」、後ろ見頃にスリッドの無いものを「ノーベント」と言います。センターベントは20代を中心に人気が高く、サイドベンツは30代から50代の男性から人気があります。ノーベントはフォーマルスーツ以外ではほとんど見かけません。

いかがでしたか、ジャケットの部位には様々な名称がついていますが、その中の一部をご紹介させていただきました。これからスーツを新調される際に、スタッフさんとの会話で名称について尋ねることが少なくなると、他の事柄について質問ができたりしますね。

新しいジャケットが手元に届いたら、胸元を一層華やかに、素敵な印象にするためにブートニエールもおすすめです。
気持ちも心機一転、きっと明るい気持ちに導いてくれるでしょう。


京都オパール ネイビー

■ブートニエールとは・・

男性の上着(ジャケット)のラペル(襟)部分には、ボタン穴があるかと思います。そちらに挿す小さな花束のことをブートニエールといいます。
言語の意味は、文化によって異なりますがフランス語ではブートニエールを「ボタンの穴」、英語では「ボタンホールにさす飾り花」となるようです。
由来は、16世紀に第一ボタンに花を挿すファッションが流行したという説と、中世ヨーロッパで男性が女性にプロポーズした時に渡した花を、女性が結婚を受け入れる返事に花束から花を一本抜いて男性の胸のボタンホールへ挿したという説があります。

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