『経年変化』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?ワインやチーズなどの世界では熟成の意味で使われる『エイジング』
ファッションの世界でも経年変化の言葉をよく見かけるようになりました。時の経過を感じるものはすごく魅力的で、かっこいいですよね。
本日は経年変化を楽しめるものをご紹介したいと思います。
目次
■デニム
大きめではなく、ジャストサイズで着用するデニムジーンズやジャケット・シャツが経年変化を楽しみやすいアイテムです。なるべくタイトなフィット感が楽しめるサイズを選びましょう。全体にさまざまなシワができやすく、シワによる色落ちが楽しめるほか、ボタンやポケットがあるデニムも、コインや携帯を入れた際の跡などを楽しめます。足をあげた時にできる腰まわりのシワや、曲げた時にできるもも周辺のシワからできる色落ち、フロントボタンやウォッチポケット部分の生地が白く変色していく変化も楽しめます。ジャケットやシャツなら、腕を動かした場所や襟部分の変色も楽しめます。どのように洗っているか悩まれる方も多いのではないでしょうか?洗う時はひっくり返す、単独で洗う、中性洗剤を使用する。こういったことに気をつけて、頻度は春、夏とかだと1ヶ月に1回ぐらいがいいでしょう。
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■レザー
経年変化が楽しめる代表アイテムがレザー。レザーにも多くの種類がありますが、経年変化が楽しめるレザーは染料仕上げのもので、染料を染み込ませて着色したレザーのことをさします。その中でも代表的なヌメ革・ブライドルレザー・カーフレザーがおすすめです。
ヌメ革は時間がたつにつれツヤが増し、色みが深くなります。ブライドルレザーは時が経つにつれて表面が滑らかになり、熟成したツヤ感がアップします。カーフレザーは経年変化が早いのが特徴で、より柔らかな生地感とツヤのある手触りに変化していきます。
シンプルなフォルムのものを選ぶと、どのようなコーディネートにも合わせやすいので、おしゃれ初心者の方にもおすすめのです。使えば使うほど、経年変化と共にその価値を増し、深みのある雰囲気を醸し出してくるのです。2年、3年とカバンと共に過ごしてみて下さい。きっとあなただけのアイテムが完成しているはずです。
そのうちについたキズや汚れも、そのアイテムが刻んだ「時の年輪」となることでしょう。
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■キャンパス
帆布と呼ばれる素材で、トートバッグやスリッポンシューズでおなじみのキャンパス。しっかりした厚手の布で、ぬれると水を通しにくくなる耐水性の高い素材です。その丈夫さと耐水性の高さから郵便服やテントのシートなどにも使われています。
丈夫な生地でへたらないという特性も持ち合わせながら、使えば使うほど柔らかく、くったりとした印象に変化していく様子が楽しめます。また、生地の折り目や縫い目に沿って色合いと質感もふんわりとした色合いに変化していくところも見どころです。
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■リネン
麻からできた素材のひとつで、すべての麻生地の中で一番やわらかい素材です。吸水性は綿の4倍も高く、サラッとした着心地が楽しめ、熱を早く逃す特性ももっていることが特徴です。やわらかな見た目と反対に、天然繊維の中でもっとも丈夫で汚れにくく、強い素材でもあります。
リネンの製品は買った当初はパリッとした風合いなのですが、使用し洗濯を繰り返すとくたっとした風合いに変化し、肌触りもどんどん良くなります。また、だんだんと色も薄くなり、ナチュラルな風合いに変化していくところも見どころです。
上質なリネンから作られた、やわらかなリネンシャツは爽やかな夏のコーデに活躍させたいアイテムですね。やわらかな素材のカーディガンと一緒に使用したり、アウターとして羽織ってもさわやかですよ。経年変化により、ポケットや襟周辺がよりソフトな仕上がりとなり、リラックススタイルのコーデによりフィットします。
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■木材
おすすめはウォールナット・マホガニー・チークです。ウォールナットは、渋みのある色が特徴で、手触りが滑らかです。マホガニーは色の変化が早く、濃淡の濃い色合いも楽しめます。チークは色合いがばらばらな木材が多く、柄のようなパターンが楽しめます。
ウォールナットは渋みのある色から明るい赤茶色に変化し、マホガニーは色の変化が早く、濃淡の濃い色から赤褐色の深い色合いに変化。チークはばらばらの色合いから金色に近い美しい茶褐色に変化する様子を楽しめます。小物からおしゃれになりたい方におすすめ!
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経年変化は自分の物に愛着が出てきて、使うのが楽しくなります。長年一緒に過ごすことで、自分らしさを刻みつけることができます。ぜひ、ワインを熟成させるような感じで、自分が大切なアイテムの経年変化を楽しんでください。
■経年変化を楽しむのにオススメのブートニエールは・・
ブートニエール専門通販セレクトショップBLOOMSの『History』シリーズ「コロゾナット(ビンテージ)10年/30年/50年」です。
タグア椰子の実から作られた「コロゾナット」(経年10年/30年/50年)で作られており、中央には蝶貝をあしらっています。
シックなダークブラウンの上品なブートニエールです。中央の蝶貝はホワイト・ブラウン・ブラックの3種類からお選びいただけます。
『History』シリーズ「コロゾナット(ビンテージ)10年/30年/50年」
■ブートニエールとは・・
男性の上着(ジャケット)のラペル(襟)部分には、ボタン穴があるかと思います。そちらに挿す小さな花束のことをブートニエールといいます。
言語の意味は、文化によって異なりますがフランス語ではブートニエールを「ボタンの穴」、英語では「ボタンホールにさす飾り花」となるようです。
由来は、16世紀に第一ボタンに花を挿すファッションが流行したという説と、中世ヨーロッパで男性が女性にプロポーズした時に渡した花を、女性が結婚を受け入れる返事に花束から花を一本抜いて男性の胸のボタンホールへ挿したという説があります。